TAFEで老人介護を学ぶ

TAFE はスキル習得のための実技授業に特化し、常
に就職を意識した学校ですが、その中でも介護コース
は留学生の皆さんも海外で就職できる可能性の高い職
業です。
“Aged Care”とは主にナーシングホームでの介護のお
仕事になりますが、よく福祉(Welfare)コースとの違い
が分からないという質問を受けます。 メリッサ先生“Welfare” とは
社会福祉士となり、仕事は社会的な弱者をサポートす
るエージェントなどで働きます。働く場所は全く違い
ますが介護や看護はともに弱者をサポートする仕事なので、人のために何かで
きる仕事に興味がある方にとてもおすすめなコースです。

オーストラリアでは老人介護を職業とするためにはサティフィケートIII とい
う資格が必要になります。TAFE ではサティフィケー
トIII を6 カ月間で学んでいきますが、最初の3 カ月が
修了したころ、ナーシングホームにて週2 回のペースで
ワークエクスペリエンスがスタート をします。サティフィ
ケートIII を取得するためには、このインダストリープ
レースメント(ワークエクスペリエンス)を最低でも40
時間経験することが必要になります。もちろん、ワーク
エクスペリエンスでしっかり実技を行うことができるよ
う、TAFE の授業では本物のナーシングホームをクラ
スルームに再現して実技を覚え
ていきます。

この実技ルームでは、本物さ
ながらの人物の人形を相手に、*トイレのサポート、*
ベットを作る、*寝ている老人を動かしたり起こしたり
する、*衛生面の知識、*シャワーを浴びさせる、*食
事のサポート、 実技のクラスルーム*車椅子の動かしか方などを学びます。
実技ルームで実技ををしっかり習得するため、ほとんど
の学生はナーシングホームでのワークエクスペリエンス
でも迷うことなく自信を持って仕事をしています。

インダストリープレースメントはローカルコミュニティ
を持っていない留学生にとっては、ワークエクスペリエン
スの場所を探すことでさえ一苦労かと思っていましたが、
インタビューで質問してみると、意外にもプレースメント
で困っている学生はいないそうです。 理由は、TAFE
ではプレースメントについてもサポート体制がしっかり
しているからです。 できるだけ学生たちがワークエクス
ペリエンスをいい環境で行えるよう、各学生の自宅近く
の場所に関する情報量、コネクションはさすがTAFE といったところです。実際
にナーシングホームにはTAFE 出身者が多く、TAFE 卒業後に仕事を探したい
人にも情報提供のサポートを行っています。体の仕組みについてもしっかり学ぶこれもナーシングホームではTAFE
で学んで資格を取得したという人が多いため、そのコネクションの強さが学生が
ワークエクスペリエンスや仕事を探す場合にとても役立つそうです。
現在学生の数はトータルで20 人ほどのアットホー
ムな環境。 留学生は1ターム1〜3 人程度なので、
完全英語環境の中で勉強することができます。留学
生がTAFE に進学する時に心配事として質問される
ことの多くは、オーストラリアの現地学生とうまくコ
ミュニケーションが取れるか、授業についていけるか
ということですが、TAFE は留学生のサポート体制
もしっかりしていて、特に介護コースがあるメドウバ
ンクキャンパスでは、ラーニングセンターがあり、授
業で分からないこと、英語の不安な点などどんなこと
でも相談できる教師が常時います。ラーニングサポートについて知らない学生
も多いのですが、こういったサポートもどんどんは活用してほしいと思います。

実際のナーシングホームと同じ環境で学ぶ事ができるコースを修了時には前述の老人介護用サティフィケートIII が取得できます
が、さまざまな身体の問題を抱えた老人が多いナーシングホームでは、それ以
外にも障害者ケアII(I Disablility Person Care III)という資格もあり、その資
格でもナーシングホームなどでの仕事が可能です。 現在留学生の方はこのコー
スを取得することはできず、老人介護の科目として障害者ケアの知識も学びま
す。障害者ケアは老人介護の部門だけでなく福祉(Welfare)にも必要な知識
となり、将来的には老人介護または福祉部門で障害者ケアの資格が取得できる
ようになる予定もありますので、知的・身体障害者などの施設やケアを将来的に
目指したい方には朗報です。

ヘッド・ティーチャーのメリッサ先生にTAFE の老人介護コースの魅力を語っ
てもらいました。
「老人介護のサテイィケートIII は、人間が人間をサポートしてケアするというと
ても基本的な資格です。仕事の需要も高いということが一番の魅力ではない
でしょうか」
日本は世界で一番早く高齢化社会に突入しますが、オーストラリアでの仕事目
的以外でもこのスキルは現代に生きる私たちがこれから一般の生活の中でもと
ても役立つスキルであることを再認識させられました。

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