やりたいことがあって、自分と親が健康なら今やったほうがいい!
シドニーでオペ室勤務の幸恵さんも元ワーホリ

4 〜 5月といえば日本では入学式・始業式のシーズン。新しい学校やクラスに緊張と期待が膨らんでいる時期ですね。一方、オーストラリアのほとんどの大学の入学・始業式は2月で、4〜5月のこの時期は日本と違ってオーストラリアではホリデイが多い楽しい時期でもありますね。私たちのオフィスも2月の大学・TAFE の入学手続きを終え、ちょっぴりゆったりした時間が流れる日々でもあります。去る4月11日、タウン・ホールでオーストラリアン・カソリック大学の卒業式がありました。私がとっても頑張ってるな〜! と感心している生徒さんの一人だった幸恵さんも、この卒業式で晴れてオーストラリアの大学を卒業しました。幸恵さんは日本でナースをしてて、オーストラリアでも正看護師となるため、大学進学を決意し、長いような短いような2年間を終えました。

えっ!2 年でいいの?と驚く人もいるかもしれませんが、日本でナースだった皆さんはオーストラリアの大学を1 〜 2 年で卒業することが可能です。オーストラリアは、若い優秀なナースたちを移住者として世界各国から受け入れており、2 年で大学を卒業すれば大学卒業という学歴と、永住権という2つを同時に手に入れることができるのです。とはいっても海外での大学進学。決断するにはきっとすごい勇気が必要だったことでしょう!

幸恵さんは卒業後、シドニーの病院での勤務が決まり、今回晴れて、オペ室勤務となりました。一度はやりたかったこと(?)と毎日持ち前の明るさでオージーの先輩ナース達と頑張ってます。海外での大学進学・海外就職を見事成し遂げた幸恵さんに、“彼女のホンネ”を聞いてみました。

海外での大学進学の魅力は?

「大学では答えよりも過程を重要とし、考える力を養っていくため、実践力がつく。大学の1 年目は看護英語を学んだことが今、役立ってます」

苦労したことは?

「とにかく英語!(笑)英語のハンデのため、看護師としての自分の経歴があるにもかかわらず悔しい思いをしたことも」

仕事で苦労する点は?

「とにかく英語!(笑)カルチャーの違いによるコミュニケイションが難しいと社会にでて初めて実感!」

仕事場の雰囲気は日本と違う?

「仕事場は日本と比べて断然環境が良いです。看護師としての地位も日本より高く、すべての人にそのエリアのプロフェショナルとしての自覚があります」

今後の目標は?

「まずはナースとしての経験を積むこと。将来は、結婚プランと独身プランの二つがあり、結婚したら相手の国でナース!(笑)独身であれば海外青年協力隊や教師など、新しい分野にも挑戦したいです」

今後、世界でナースとして働きたい人への一言を。

「やりたいことがあって、自分が健康で、親が健康なら今すぐやったほうがいい」

この、最後の質問に答えた幸恵さんの言葉には意味があって、幸恵さんがワーキング・ホリデイでオーストラリアに来ようと思ったのは、ナースとして4 年目で、新しい部署に配属された直後でした。配属されて6 カ月、今すぐワーホリで海外に行くべきか、このまま新しい部署で経験を積んで1年半後にするか迷ってたそうです。その時の先輩に言われた言葉が「今やったほうがいい」でした。来年になったら自分の環境がどうなってるか分からない、事実、その先輩は海外に行きたくても親の病気で夢を断念せざるを得なかったのです。だからよけいに幸恵さんにこの言葉を伝えたのでしょう。「今行こう!」と決心し、そして今、幸恵さんの人生が180度変わりました。現在、幸恵さんはインターネットのサイトで海外で頑張るナースの人たちに呼びかけコミュニティを作ってます。そのコミュニティには世界中で活躍してるナースたちが共感し合ったり、励まし合ったりしてます。海外で就職をしようと日々頑張ってる人たちの声を聞き、私自身もたくさんの勇気をもらってます。これからもオーストラリアにいる留学生のサポートをすることによって、多くの人たちが海外で活躍していくことを応援していきたいと思います。

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