「海外経験を形にする仕事」 として、“留学アドバイザー”の仕事はワーホリの方や学生の方にぜひ目指してほしい仕事の一つです。自分たちの経験をこれから海外を目指す方たちに伝え、またいつでも世界に目を向けていられるという仕事は素晴らしいと思いませんか?
今年も来る6月3日に海外留学アドバイザーの登竜門である留学協会認定の資格試験「RCA海外留学アドバイザー試験」が開催される。この資格試験はほかの試験と違って、既に実際に留学アドバイザーとして仕事をしてる人も、業界に未経験の人も同じ土俵で試験を受けることになる。留学アドバイザー資質というのは単にペイバー形式のテストだけで判断されるわけではなく、採点の重きを置かれているのは、“留学”に携わる上での必要な知識や考え方を問われる面接である。ワーキング・ホリデイや学生で、ただ単に海外で生活していただけではこの面接をクリアすることはまず難しい。そこで行われているのが留学アドバイザー資格試験対策講座である。コースは3週間で、初日には想像もできないほど、3 週間後には驚きの面接達人に変身しているのである。
例えば試験官に「ワーキング・ホリデイが条件付きで2年間に延長できるようになったが、それについてどのように思いますか?」 という質問に対して、「もう1年滞在できるので、ワーホリにとってはとてもいい制度だと思います」…では当たり前に×回答である。業界にとってどのような影響がでているのか? またその後の日本への社会復帰についてやオーストラリアの雇用問題など、客観的にその質問の背景に関することや影響などを分析して答える必要がある。難しい〜と思うかもしれないが、講座受講者は3週間後に自分たちでもびっくりするほど堂々と受け答えができている。「彼らは本当に普通のワーキング・ホリデイの人たち? しっかりしててびっくりしました」。これは前回RCAを受験した、長年この業界で活躍してる人がほかの受講者を見ての感想。
講座でおすすめはビジネス英会話。英語は学校で勉強したけれど、ビジネス・シーンでの英語は知らないという人が多いはず。しかし日本に帰国してから必要なのは教科書に載っている英語ではなく、ビジネスで使える英語なのである。特にこの仕事はオーストラリアだけではなく、アメリカ、カナダ、イギリスなどの英語圏の人たちと毎日のように話をし、その中でも交渉をしたりリクエストを行うなど、積極的な意思表示を英語で行うことが必要である。講座では、テレフォン英語スキルを徹底的にマスターするので安心を。前回このコラムに登場したゆうさんも、ワーク・エクスペリエンスで一番苦労したのは英語での電話応対だったそう。でもこの授業のおかげでリクエストの仕方などの英語会話を覚えてたので、慣れていくのに時間がかからなかったようだ。“資格”と一言でいっても実技が伴っていなかったら、一枚の紙切れと同じになってしまいかねない。しっかり実技スキルも身に着けての資格を取得して、日本で活躍してほしい。その可能性がオーストラリアにいるワーホリ、学生の皆さん全員にあるはず。帰国前に自分の留学生活を振り返るためにもぜひチャレンジしてほしい!