目標は高く!
成功への鍵は“Well prepare”
アロマの勉強で医療を再認識し、新たな目標となった大学進学

オーストラリアで正看護士になる為に留学した涼子さん。

今年も多くの学生の看護大学入学の手続きを終え、無事皆さんの大学生活がスタートしました。あと何カ月もすると、看護大学に入学した生徒たちが「頑張ってま〜す」「むちゃくちゃ大変〜」「ナースのアルバイトも始めました」などの感想と一緒に元気な顔で報告に来てくれます。それも毎年の行事となりつつ、生徒たちの元気な姿がスタッフたちの疲れを癒してくれてるようです。

今年2月よりACUの看護学士過程に入学した涼子さん。オーストラリアには約2 年前に英語+アロマセラピーの勉強を目的でやって来た。彼女との出会いは、彼女のシドニー初日での空港。ホームステイまでのドライブ中に日本で看護師だったと聞いた時、「オーストラリアで看護師の仕事をしないの?」と何気なく聞いた覚えがある。その時、彼女は「オーストラリアでは考えてないです」…と。そんな彼女がアロマセラピー・コースを卒業し、看護大学に入学するために再度オフィスに訪れた。

以前はオーストラリアで看護師は考えてなかったようだけど、いつから気持ちが変わったの?

「 空港からホームステイ先に行く途中、車の中で『どうして看護師を続けないの?』と聞かれた言葉が、留学中にずっと頭の片隅にあったんです。アロマの勉強は自分が思ってた美容というイメージとは異なり、違う角度から医療というものを見つめ、もう一度医療の勉強をして、医療の現場に立ちたいと思うきっかけになりました」

留学で身に着けたアロマの技術を看護の世界でも生かせそうですか?

「今後はターミナル・ケアを勉強したいと思っていて、特に留学で修得したアロマセラピーの技術を取り入れ癌患者の方への緩和ケアの分野で活躍したいです。オーストラリアではアロマは医療の一部として認識されていますから、看護大学に入学する前に勉強したアロマが役に立つと思います」

確実にステップ・アップをしていることが涼子さんの自信につながってるようですね。

「オーストラリアに来て学んだ一番大きなことは『やればできる』ということです。日本では日常に追われ気づかず通り過ぎることもありましたが、オーストラリアという国は自分の可能性を試すことができる場所だと思います。だから大学進学を決めた時にも目標は高く設定しました。今は一つずつクリアしキャリア・アップにチャレンジできることがとても嬉しいです」

アシスタント・ナースの仕事をしてるようですが、日本の看護師の経歴が役に立ってますか?

「アシスタント・ナースの仕事は体力勝負です。私は日本で看護師をやってたので、耐えられます(笑)。患者さんの体格が日本とは全然違って、とにかくデカい!(笑)移動にリフターの機械を使うのですが、日本では未経験だったので、初めは操作を覚えるのが大変でした。看護師の経歴があるとはいえ英語環境なので、大変ですよ」

多くの人が“英語環境”に憧れると思うのですが、実際はいかがですか?

「悔しい思いもつらさもいっぱい味わってますよ。仕事をしてて分かっていても、言葉で表現できないときもあったり。仕事のパートナーとのコミュニケーションの取り方によって仕事のスムーズさが本当に違うんです。英語学校では進学準備コースで大変だった思い出ばかりですが、今さらながら“英語”は一生勉強ですね。アシスタント・ナースのアルバイトは大変だけど、英語と実技の面からもとてもやりがいがあります」

大学とアシスタント・ナースの仕事でとても忙しそうだけど、休日も楽しんでいますか?

「休日はあまりないのですが、やっと取れた休日は気心のしれた大切な友達とカフェめぐりをしてます。今日まで支え合ってきた友達とは今後もずっとつながっていたいです」新しい出発、大学進学の抱負とこれから進学を考えてる人へアドバイスをお願いします。「『やっと始まるのか!』という気持ちで一杯です。目標を高く設定し、“Well prepare(準備をちゃんと)”することが成功への第一歩ではないかと思います」

日本で看護師をしてた人たちが将来について語る時、よく耳にするのは緩和ケアや青年海外協力隊での看護活動を目標にしてるということだ。実際に職場でたくさんの患者をみてきた彼女たちだからこそ、自分たちの才能をどこで活躍させるべきかちゃんと考えてる姿にはいつも脱帽させられる。語学留学からスタートして一歩一歩階段を上ってる涼子さん。大学入学への想いを語ってくれた彼女は、また新しいステージに向かってまっすぐ歩き出していた。

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