世界中で起こっている
“看護師人員確保”という現状
言葉の問題をクリアして世界で活躍する看護師たち

最近、私は病院に行く機会が多く、そこでいつも思うのは「どうしてオーストラリアの看護師たちはこんなに感じがいいのだろう?」ということ。たまたま私の通っている病院が当たり! なのかもしれないが、会社出勤前に寄ってくるので、いつも彼女たちの笑顔が「今日も一日頑張ろう」という気持ちにさせてくれる。

この看護師という資格、オーストラリアでは看護大学を卒業すれば、正看護師として登録することもでき、もちろん永住権の申請もできる。海外でのキャリアを伸ばし、仕事をしたい人にとってはおすすめの資格で、毎年多くの看護師たちが日本から留学生としてやって来る。でもこの傾向はオーストラリアだけでなく、アメリカ、カナダ、イギリス、そして私たちの母国日本でも増えてるようだ。

以前新聞で「韓国人看護師1万人がアメリカへ進出」という記事を読んだことがある。今後5 年間で韓国の看護師1万人をアメリカに進出させようと、韓国産業人力公団がアメリカの病院と就職契約をしたようだ。そしてこの契約のすごいところは看護師たちに出国する前に3カ月間無料で英語の教育を実施するのだそうだ。またニューヨーク州の看護師労組に登録でき、待遇も保障され、就職後1年以内に英語の資格試験に合格すれば永住権が取得できるという内容である。

ニューヨークはこの1万人を入れてもまだ2万人も看護師が不足してる状況のようだ。これまで言葉の問題で外国人看護師のアメリカ就職が難しかったが、こういった政策があるとどんどん外国人看護師がアメリカで活躍できるようになってくる。さすが移民大国アメリカらしい制度だが、私たちが今住んでいるオーストラリアも移民大国といわれ、看護師も移民の人たちがいないと成り立たない状況となっている。オーストラリアも看護師資格を取得し、英語力を満たしてる学生は永住権を申請することができる。

そして、看護師だけでなく、すべてにおいて規制が多い日本でさえ、外国人医師・看護師の就労年数制限の撤廃が政府の方針として決まったり、フィリピンと看護師の受け入れ制度を締結してるようだ。世界中で不足してる看護師という仕事。いまや世界各国、看護師の人員確保を国の政策として行っていかなければならない状況まできてるようだ。
英語ができて、正看護師資格を持っている──。これはオーストラリアではとてもアドバンテージになり、もちろんオーストラリアだけでなく、自分の働きたい国で働くことができる。まさに世界中から就職場所を選択できる魅力のある職種である。

私がJEICで会ってる看護大学進学予定の学生たちは皆さんとても志が高く、彼らに病院で会いたいと思わせてくれる人たちばかりだ。今年もまた2008年の看護大学入学に向けて、入学面接プログラムがスタートした。来る5月23日には大学のスタッフがオフィスに来て、看護大学入学希望者たちと面接する。これに出席した生徒たちとは2008年の入学まで一緒にお付き合いをしていくことになる。どんな素晴らしい人たちに会えるのか今からとても楽しみだ。

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