留学の目的は英語教師資格TESOL
英語漬け生活1年、マサト君の留学満足度

最近はEメールでのカウンセリングも増え、日本から既に留学手続きをしてくる人が多くなってきた。シドニーに来る前には何十通ものメールをお互いやり取りしてるにもかかわらず顔を合わせることがないため、シドニーのオフィスで初めて顔を合わせた時には、男女問わず離れていた恋人や身内に出会ったような…初対面なのになんだか懐かしい気持ちになる。
「やっと会えましたね」。この言葉は今回登場してもらうマサト君とシドニーのオフィスで初めて顔を合わせた時にマサト君からもらった一言である。
もうかれこれ1年前の話になるが、その時のマサト君の表情を今でも鮮明に覚えている。マサト君が留学を決意したのは、2年以上も前にさかのぼる。
普通に社会人生活を送っていたマサト君がタイに旅行に行った時に多くのタイ人たちが“英語”を流暢に話し、また英語だけでなく、日本語や韓国語など3 〜 4カ国語を話してるのを目の当たりにした。この衝撃に一発奮起したマサト君は日本に帰国後、英会話教室に通うことを決意した。しかし現実は仕事との両立で英会話教室に通えるのは週1回、授業の内容はフレーズを重視する英会話。基礎から英語を勉強したいと思ってるマサト君が求める英語の授業は日本の英会話教室にはなかった…。やはり英語を勉強するのは英語圏に行くしかない! そう決意したマサト君はそれからの2年、留学のための資金作りと、英語力が落ちないように英会話教室通いは渡航直前までしっかり続けた。
マサト君はワーホリも取得できる年齢なので、ワーホリで来るという選択肢もあったが、1年間という期限を区切ってしっかり英語を勉強するという決意で語学留学を選択した。長期で英語を勉強した彼は英語のレベルも着実に上がり、今ではTESOL(英語教師資格)コースで毎日頑張っている。マサト君に留学生活と英語の勉強について聞いてみた。

語学留学をスタートしてどのくらいから英語が伸びたと感じましたか?

「初めは話す時に文法ばかりを気にしてた。人の話を聞いててもその人の文法が間違ってると、あ! ここ間違ってるなとか…。そのうちにだんだん話すことを止めてしまう自分がいたんです。これではいけないと思い、文法を気にせず、まず話をするというこを心がけるようになった。そうしたら自分の言ってることも伝わるし、相手の言ってることも分かるようになって、その時に自分の英語が伸びてるのかもと思いました」

日本での英会話教室ではなかなか自分の考えていた英語の勉強ができなかったそうですが、留学してやはりよかったですか?

「もちろん生活100%がすべて英語ですから、留学してよかったです。留学を決意した時からできるだけ日本人の学生と一緒にいないように心がけているので、何をするにも英語を使わなければならない点が一番ですね」

今のTESOL コースは一般英語の授業とどのように違いますか?

「TESOLコースは当然英語の単語や文法は知ってて当たり前というところからスタートします。一般英語は英語を勉強するところですから全然違いますね。英語で英語を教えるということですから、リスニングやライティングを英語でどのように教えていくかなどのほか、学生の心理なども勉強します。それにプレゼンテーションや課題も多いので、このコースに入ってからは夜も土日も英語の勉強漬けですよ。またクラスメートは母国で既に英語の先生をしてて、キャリアアップのためにこのコースを取得してる人が多いのにびっくりです。日本の英語の先生が勉強するのにもとてもいいと思いますよ」

留学で学んだことは?

「金銭面での『忍耐力』です(笑)。日本では社会人でここでは学生ですから生活が全く違いました。ちょっと気になるものがあっても買わずに過ごそうと思ったり、この距離なら歩いて帰ろうと考えたりして、こんなことは日本では考えたことなかったですね。お金と物のありがたさを本当に学びました」

一生懸命節約して留学生活を送ったマサト君も、一般英語コースの時はスピーキングとリスニングの練習をと思い、パブに飲みに行き、先行投資をしていたそう。お金を使ったけど、その分各国の人の英語の発音を学んだり、得るものも多かったようだ。一度だけと決めた留学ももうすぐ終了する。
帰国後はお姉さんの学習塾を手伝ったり、英語を使った仕事をしていくつもりだそう。英語教師という職は「自分に自信がついてから」と謙遜してるマサト君だが、こう話すマサト君の表情はしっかりしていて、既に私の脳裏には日本で子供たちに英語を教えているマサト君の姿を想像することができた。

ページのトップへ無料お問い合わせお申し込み

サブメニュー