夢を語るより一日一日精一杯生きることが夢への近道
笑顔がトレードマークのひろこさん

8年前にワーキングホリデー(WH)で訪れたゴールドコーストでオーストラリアに魅了されたひろこさん。現在はオーストラリアで看護士になるために大学で勉強中。オーストラリアで看護士を目指す理由は?と聞くと、オーストラリアが大好きだからと明るい声が返ってきた。
WHで海外を知る前は、日本で介護士としてナーシングホームで働いていた。WHを終了して日本に帰国した時にも前職である介護士として働こうとしたひろこさんだったが、なんとその1年の間に日本の法律が変わり、介護士資格を保持してないひろこさんは大好きな介護士のお仕事ができなくなってしまった。
だが、それでも介護の仕事にこだわったひろこさんは、病院で看護助手をすることになった。明るいひろこさんは病院のスタッフや患者にも大人気で、病院から看護士として正式に働いてもらうため、看護学校に行くように!といわれ、病院が授業料も出してくれるというオファーをもらった。看護士資格を取得したひろこさんの勤務先はオペ室。病室での介護勤務が大好きなひろこさんは、そのころから大好きだったオーストラリアでの看護士への夢が膨らみつつあり、着々と準備にとりかかった。大学へ入学するために英語学校で一般英語、進学英語、看護英語をすべてこなしたひろこさんに花の大学生活を語ってもらった。

大学の授業で英語は大変ですか?

「英語大変です〜。英語学校はめっちゃ楽しくて満喫したんですが、大学に進学してから振り返ってみると、もっと勉強すればよかったです!

大学生活は?

「楽しいです!クラスメイトに恵まれました。日本人が少ないのでその少ない日本人の学生と『チームジャパン』を作って励まし合ってます(笑)。あとは英語がなんとかなれば言うことなしですが…」

将来はオーストラリアで看護士を?

「今は永住権も看護士資格も取れれば…というスタンスでいます。でも、肩に力を入れず、今やれることを一日一日しっかりとやっていこうと。それが最後に永住権や看護士資格につながればいいんじゃないかと思います。毎日楽しく過ごしていくことは大切ですから。日本ではオペ室勤務でしたが、基本的には介護がとても好きなので、ナーシングホームでの仕事に携わりたいと思ってます。ただ、オーストラリアでのシステムはまだ分からないので、これから大学でしっかり勉強して将来の道を考えていきたいと思います」

週末はどのように過ごしてますか?

「まだ大学が始まったばかりですから、友達とゆっくり過ごしてます。誕生日やお別れ会などいろいろかこつけてパーティをして飲んでます。家でもタイ人、韓国人、日本人の人たちとシェアをしてるのですが、シェアメイトはみんな飲みすぎなくらいお酒好きなので、毎日楽しく飲んでます(笑)。シドニーに来て一番びっくりしたことは、日本人が少ないこと。シドニーでは英語学校も日本人が少なかったのですが、ゴールドコーストと比べて日本人の数も街の雰囲気も全然違いますね」

これから留学する方、進学する方に一言お願いします。

「せっかく留学してるのだから思いっきりENJOYしてほしいです。あと、留学前の方は下調べをして正しい情報を得ることは大切だと思います。こちらに来てから『こんなはずじゃなかった〜』と悲しむのはいやですものね。私もそうですが、今を精一杯生活すること!これに尽きるのではないでしょうか?」

オフィスにはいつも笑顔で大きな声で挨拶をして現れるひろこさん。ご家族の応援もあり留学生活を満喫しているというオーラが、いつも彼女の笑顔から溢れ出ている。海外生活は楽しいことばかりでなく、困難なことや理不尽なことも少なからずあると思うが、どんな時でもそれを吹き飛ばし、笑顔を見せるひろこさん。
ひろこさんは、生活をENJOYすることの大切さを次のように話した。「オーストラリアのナーシングホームでは、おばあちゃんたちが化粧をしたりマニキュアをしておしゃれを楽しんでいます。これは日本では絶対に見られない光景。でも、おばあちゃんになってもおしゃれをして生活をENJOYすることは、本人だけでなく、周りの生きる力にもなるんですよ」

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