ワーキングホリデー(WH)の間に多くのことを経験しようとたくさんのことにチャレンジしているみちよさん。オーペアでオーストラリアの家庭に滞在し、お仕事をしてた彼女だが、今月からはホテルのインターンシップ生として新たな土地での生活をスタートさせた。
WHで滞在してる人にはとても身近な話題で気になるお仕事をしているみちよさんに、今までのWH生活を語ってもらった。
まず留学したきっかけは?
「日本ではパティシエとして8年間働いていました。海外のケーキ屋さんはどんなものなのかぜひ体験してみたい! と思ったのがきっかけです。本当はフランスも視野に入れていたのですが、日本からの距離やビザなどを考えてオーストラリアを選びました。オーストラリアは自然にも恵まれ、おおらかな方が多いと聞いていたことも選んだポイントの一つです」
オーストラリアに来ていろいろなことを体験したようですが、まずは何からスタートしたのですか?
「最初はケアンズで英語学校に通いました。その後、WWOOF に登録してるファームにて、ファームのオーナーさんが保持しているモーテルのキッチンのお手伝いなどをしてました。ファームでのお仕事の後はセカンドWHを申請、サンシャインコーストに移動しバリスタとホスピタリティの勉強をしました。その後シドニーに仕事を探しに来たのですが季節的に冬だったこともあり、なかなか仕事が決まりませんでした。ローカルのお店にもどんどんレジュメを配り、トライアルでお店でケーキを焼かせてもらったこともありましたが結果的には仕事にはつながりませんでした。やはり仕事を見つけるのは大変だなと思う反面、とてもいい経験になりました。現地の人と触れ合う機会を作りたいと思い、ケーキのお店での仕事をいったん中断し、オーペアのお仕事を紹介してもらいました」
オーペアでの仕事は大変でしたか?
「日本人の方のオーペアイメージは『小さなお子様の世話をする』というものですが、私のオーペア先はシングルマザーのご家庭で、そこのお手伝いでした。お母様がお医者様ということもあり、ご家庭でのお掃除などのお仕事をしました。お母様は決められたお仕事をきちんとこなせばその他のことは自由にさせてくれたので、空いた時間で日本食レストランでお仕事もしました。お子様は16 歳の女の子と18 歳の男の子なので、一般的に難しい年ごろですが、女の子とは特に仲良くなれたので楽しかったです。何でもやる気を見せることでオーストラリアの人たちはそれに対して誠意を見せてくれることが分かりました。だからこそ、まずは結果を考えずに挑戦することに意味があるのだと思います」
オーペア中にほかの仕事もできるんですね。
「はい。パティシエだった前職を生かし日本食レストランで自分の作ったケーキをスペシャルメニューに入れてもらい販売しました。最初はオーストラリアの人の口に合うかな? と心配でしたが、皆さんとても美味しいといってくれましたので、すごく嬉しかったことを覚えてます」
今月からはインターンシップとしてホテルでの仕事がスタートしますね。
「はい。すごく楽しみです。やはり日本語環境に自分自身を置きたくなかったというのがインターンシップに応募した理由ですが、前々からホスピタリティの分野に興味があったので、いい経験ができればと思います」
ホテルはどんなところですか?
「シドニーから電車で12時間離れた小さな町にある4スターホテルです。最初のお仕事はハウスキーピングですが、そこで空いている時間などを使ってケーキを作って、オーナーさんにどんどん自分を売り込んでいきたいと思ってます!!」
これからWHをスタートする人たちにメッセージをお願いします。
「WHは限られた時間の中でどんなことにチャレンジできるかが大切だと思います。私はオーストラリアの中でもケアンズ、サンシャインコースト、シドニーなどたくさん移動してますが、移動する前や新しいことをする前は不安もありますが、実際に行動に移してみればその都度新しい変化が起こります。いいことも悪いこともあるかと思いますが、それが人生と思ってポジティブに考えていくうちに、ふとした瞬間、成長した自分自身に出会えるのではないでしょうか。私はこのインターンシップが終了したらメルボルンやパースも訪れたいです。そしてパティシエのお仕事をすることは夢ですから、オーストラリア以外でもオファーがあれば世界中どこででも挑戦してみたいと思ってます」
先日、無事ホテルに着きましたというお便りをくれたみちよさん。みちよさんであればどこででもきっとうまくやっていけると、私たちにいつも安心感を与えてくれる。ホテルインターン終了後にオフィスに来て、ホテルでどんな出会いがあったのか、楽しそうにホテルの様子を話してくれるみちよさんの姿が今から思い浮かぶようだ。